人手が少ないときに私が行っているモデレートの基準について

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はじめに

 この記事は私が今までモデレーターをやってきた経験から、様々な不適切コメントに対してどのように考え、モデレートしているのかを明文化したいと思いまとめたものです。

 私がモデレーターを務めているチャンネルは平常時は1000〜2000人程度、コロナによる自粛とゴールデンウィークが重なった時期には4000〜8000人程度のリスナーが集まりました。その中でモデレーターがほぼ私1人しかいないという状況を度々経験しました。限られたキャパシティで効率的にコメント管理を行うことを最優先で考えた結果見えてきた私の中での目安を今回は記載していきます。そのため前提として、あまり寛容な基準ではない、ということをふまえた上で参考にしていただければと思います。

 

 

モデレーション権限の特徴

 私が務めているチャンネルにおいて、モデレーターが不適切なコメントを発見したときに行使できる措置はコメント削除、300秒タイムアウト、コメント非表示の3種類です。それぞれの特徴について以下にまとめました。

 

コメント削除

 選んだコメントのみ削除し、他のペナルティはありません。消える瞬間を見ていない限り書き込んだ本人は気付きにくいです。


300秒タイムアウト

 選んだコメントを削除し、さらに300秒間コメントを書き込めなくすることができます。一定時間コメントが出来ないため、措置を受けた本人も基本的に気が付きます。

 

コメント非表示

 選んだコメントを直ちに削除し、その後も書き込まれたコメントが一切表示されなくなります。今までそのアカウントから書き込まれていたコメントも48時間以内に全て表示されなくなります。

 消された本人には何の通知も行かず本人の画面にのみコメントは表示され続けるため、大抵の場合本人は気付きません。

 

 それでは、次の項目から概ねどういうコメントがこれらの措置の対象となるか記載していきます。

 

 

コメント削除の対象

他のコメントに対して苦言を呈しているもの

例:「今日はキッズが多いな」、「キャラ批判すんなよ」等


モデレートに対して言及するもの

例:「コメント消されててザマァw」、「◯◯って言ったら消されるのか」、「さっきどんなコメントが消されたの?」等


伝書鳩、語録のコピペ、ネタバレ等

 長時間に渡ってだらだらと同じ内容の書き込みが続きますし、それを書き込むこと自体好ましく思わない方も多いので他の視聴者から不満が上がりやすいです。頃合いを見て適宜削除が必要になります。

 

 コメント削除については、タイムアウト以上の項目に該当するほどでもないグレーな部分が多く対応の判断に迷いやすいです。

 ここで重要になるのが『本人に荒らす意図(荒らしている自覚)が恐らく無い』かつ『さらに他の視聴者が反応しそうな煽りや不快な要素を含んでいる』という点です。これらのコメントが火種になり荒れていくことがよくあるので対処が必要となるのです。

 気を付けたい点として、こういったコメントをする視聴者はそもそもマナーが悪い上に本人に自覚が無いため、タイムアウトされたとわかると後にモデレーターを攻撃してくる可能性があります。自衛と管理を両立することを優先する場合はコメント削除のみが有効だと考えます。

 一方で、コメントの流れが早く余裕が無い場合については、迅速な対応かつ次のコメントが書き込まれるまでの猶予が非常に重要です。判断に迷う時間も惜しいためまとめてタイムアウトにする方がスムーズです。

 

 

300秒タイムアウトの対象

同じコメントの連投

 短時間での連投だけでなく時間をあけて同じコメントを延々と投稿し続けたり、短いコメントをわざわざ数文字ずつに区切って小分けにして投稿したりするものも程度により対象としています。


他者やキャラ等への批判

 コメント削除で言及した例と比較して明らかに罵詈雑言を含んでいるものがこれに当たります。

例:「◯◯はクソ」、「◯◯とか言ってるやつガイジだろ」、「◯◯ってやつキモいな」等


横柄な態度、求めていないアドバイスやリクエスト、コメント欄内で質問、自分語り等を繰り返すもの

 これらのコメントは1、2回であれば大目に見ても直ちには荒れづらいですが、放置し続けるとこれに苦言を呈したり便乗したりする視聴者が現れ始めます。一定時間様子を見て続きそうなら対応します。


配信の話題には関係のない下ネタ

 下ネタの許容範囲は個人差が大きく、不快感をもつ人が確実にいる一方で、同じく確実にすぐ悪ノリする層が存在します。コメント欄の流れも加速しやすくなるので見つけ次第対応します。


配信者や界隈のトラブルを蒸し返すもの

 その後コメント欄が荒れるリスクが非常に高いため即刻対応が必要です。話の流れに関係なく唐突にこういうコメントをしてくるものはハラスメントの意図が強いので非表示で対応しても良いかと思います。

 

 

コメント非表示の対象

スパム、意味不明な文章、絵文字等の羅列

 連投されることが多いので非常にコメント欄が荒れやすいです。

 

なりすまし

 以前はコメントをタップするとその人のチャンネルに飛べたのでなりすましかどうか確認が容易でしたが、今はその機能が無くなったので若干やりづらくなりました。


タイムアウト、コメント削除の対象に繰り返しなっているもの

 ペナルティを与えられても改善が見られないのは悪質と考えられるので概ね3回目ぐらいで対象にします。


配信者、他のプレイヤーへのハラスメント

 誹謗中傷、人格否定、容姿批判、暴言、セクハラ、敢えて印象を貶めるように切り抜いた今までの発言のコピペ等悪意と受け取れるものは全て対象です。


モデレーターへのハラスメント

 自分が見て不快に感じたなら躊躇なく消して差し支えないと考えています。実際、大目に見て泳がせたところでその後攻撃がエスカレートしていく印象が体感として強いです。

 「◯◯ってコメントしたらタイムアウトされたんだけど」のようなものも元からマナーが悪いユーザーなので後々攻撃に発展しやすい傾向がありました。

 

 

まとめ

 冒頭でも述べたように、ごく少ない人数でも管理が行えるよう、荒れる原因になりそうな芽を早々に摘むことを優先して考えたものです。人手が潤っていればここまで厳しくする必要はないかと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

オフ大会の見学で気を付けたいことと楽しみ方

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 こんにちは、ほげめーると申します。

 私は今作から競技としてのスマブラに興味を持ち、選手ではなく見学のみの観客としてオフ大会に参加している者です。

 この記事はこれから初めてオフ大会に見学に行く、もしくは今後行ってみたい方向けに、大会を見学するにあたって気を付けたいことや現地観戦ならではの楽しさについて参考になればとおもい、記載したものです。

 長文となっておりますが、お時間の許す方はどうぞお付き合いください。

 

 

1.はじめに

 発売されてから約1年が経過したこのスマブラSPというゲーム。今や世界で最も売れた格闘ゲームと報じられ、先日発表されたPGRでは多くの日本人選手が上位に食い込みました。

 間近に迫ったEVO Japan 2020では3000名近くの方が選手としてエントリーしており、無料で見学できることもあって初めて大会に参加される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 また、そんな界隈の盛り上がりを見て、自分もいつかは行ってみたい、と興味を持つ方も多いはずです。

 しかし、大会に参加したことの無い方にとって現地の様子がどんなものかは想像がつきづらいかと思います。

 あくまで選手ではない一観客からの視点にはなりますが、これから初めて大会に参加される予定の方や予定は無いけど興味はある方向けに、大会の見学の楽しさを少しでもイメージしていただけるようにと思い、今回この記事を執筆いたしました。

 それではよろしくお願いします!

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2.見学する上で気をつけたいこと

 この項目では見学する上でのマナーとして、気を付けた方が良いことを3点 挙げて説明していきます。 

 初めての場に参加したとき、何に気をつけて過ごせばいいのかわからなくて戸惑ってしまうことってありますよね。ましてや未経験だと想像のつきにくいオフ大会ではそのような状態に陥りやすいと思います。

 しかし、逆を言えば気をつけるべきことさえわかってしまえばあとは楽しむだけです。

 大会の楽しさを説明する前に、まずは何に気をつけて過ごせばいいのか1点ずつ確認していきましょう。

 

大会の注意事項はよく読みましょう

 これは今ある大会が今後続いていくためにとても重要な要素です。

 参加費や試合の進行に関する情報の確認はもちろんですが、大会によってはゴミの処理、飲食物の持ち込み等に制限がつくことがあります。

 会場には公共施設を借りていることが多く、その会場の利用規約に従ってこのようなルールが設定されています。これらを参加者が守らない場合、それを処理する運営スタッフの負担になりますし、トラブルが起きれば今後その会場が使えなくなる可能性もあります

 なるべくスタッフの皆さんの負担にならず、楽しい大会が存続し続けるためにも参加者1人1人がルールを守ることは重要なのです。

 

観戦中のお喋りは控えめに

 会場内では常にゲーム音が響き渡っています。その騒がしい状況の中でスタッフや選手たちは直接声をかけ合ってトーナメントの進行をしています。また、進行に関する全体アナウンスはマイクで放送されますが、それが聞き取りづらい場合もあります。大きな声で騒いでいるとアナウンスが聞こえず進行の妨げになるかもしれません。

 また、試合中のオーディエンスの話し声に対して、選手側は気にしない方もいれば音楽を聴いて気にならないようにしている方もいるようです。選手の反応、対策は人それぞれであっても、一般的に言って集中している後ろでひそひそ話し続けられるとあまり良い気はしませんよね。観戦中のお喋りはほどほどにするのが良いかと思われます。

 ただ、選手のプレイに対する歓声となると話は別です。固唾を飲んで見守っていても思わず声を上げてしまう、そんなスーパープレイを見た時の選手への喝采も大会を盛り上げる重要な要素です。盛り上げるべきところはみんなで大いに盛り上げていきましょう!

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選手に話しかけるタイミングに注意

 大型大会が開かれる度になにかと問題になる話題ですね。私も未だにとても気を遣う部分です。

 どの選手も試合の時間が近づくと集中してピリピリしたり、フリー対戦で調整したりしているものです。声をかけるタイミングとしては、朝一の予選開始前や昼休憩に話しかけるのが無難かと思われます。逆に試合開始直前本戦トーナメント中、ましてや敗退直後に声をかけるのは好ましくありません。

 憧れの選手を前にして話かけたい、応援の気持ちを伝えたい、とファンなら誰しも思うものです。もし自分が話しかけたタイミングが悪くて芳しい対応をしてもらえなければそれだけでも残念ですし、さらにそれで選手の調子を狂わせることになるのは不本意ですよね。

 お互いに楽しく交流するためにも、無理なタイミングで話しかけるのは本当にオススメしません

 もし話しかけるタイミングを逃し続けたとしたら、選手の試合が全て終わってある程度時間が経った頃を見計らうのが良いかと思います。ただこの場合、選手同士でずっとフリー対戦をしていたり早々に帰ってしまったりすることもあるので朝や昼休憩よりは選手を捕まえづらいのが難点です。

 選手の皆さんは基本的にファンに対して快く対応してくださる方ばかりだと思います。しかし、それは時間や心に余裕があってこそです。ファンに温かく対応して下さるのは選手の皆さんのご厚意であることは忘れないように応援できると良いですね。

 

 上記の3点以外にも細かいマナーをあげればいくらでもあるかもしれませんが、基本的にはこれらに気を付けていれば大丈夫だと思います。

 スマブラの大会は大型のものでも有志の方の手によって作り上げられていることがほとんどです。一つの大会を運営するにあたって費やされている労力も時間も並大抵のものではないはずです。さらにはスタッフを務めつつその一方で選手として参加している方もいます。尽力されている運営の方々、そして大会の華である選手の皆さんの負担とならないよう振る舞うことは念頭に置いておきましょう。

 

3.オフ大会の楽しみ方

 さて、気を付けるべきポイントさえ押さえてしまえばあとは気楽に楽しむだけです。ここからはオフ大会でしか味わえない現地の楽しさを紹介していきたいと思います!

 

  • オンラインの交流をオフラインへ

 この界隈はオンライン上での交流が非常に盛んです。キャラ窓や選手のメンバーシップ窓、スマメイト、プレイヤーさんの個人配信などなど、そういったところからTwitter上の交流を広げることは難しいことではないでしょう。

 オフ大会はそういったネット上で仲良くなった方に直接会える絶好の機会です。当日ご挨拶したい方がいれば、事前にその旨をリプなりDMなりで伝えておくとスムーズです。

 特に初めてのオフ大会は参加するだけでも勇気がいるものですよね。身近に一緒に大会に行ける友達がいない場合、現地に行けばある程度一緒に過ごせる人がいるというのはとても心強いものです。

 フリー対戦したい場合も、知り合いがいる方が輪の中に入っていきやすくなります。

 また、個人的には現地で盛り上がりを共有できる方がいると楽しさが倍増する気がするので、そういう意味でもオフでの交流を広げるのはおすすめです。

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  • 好きな選手の試合を見る

 大会の配信では、配信台に当たった試合しか見ることができません。1つの大会で配信台が一台しか無いことも多く、必ずしも自分が応援している選手の試合が配信台に上がるとは限りません。

 その点、オフ大会に行けば見たい選手の試合を重点的に見ることが可能です。

 配信はされていなくても手に汗握る名勝負は数多くあります。選手の気迫とオーディエンスの歓声、その熱狂を間近で感じられるのは何よりの現地観戦の醍醐味でしょう。

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 見たい選手の試合を追いかける上での難点はトーナメントの進行状況が把握しづらいことです。

 大会にもよるのですが、必ずしもトーナメント表はリアルタイムで更新されているわけではありません。一旦用紙に進行状況を記入していき、そのプールが終わってから結果をパソコン上に反映させることもあります。ちょうど以下の写真のような感じです。

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 見たい試合が始まらないと思っていたら別のところですでに戦っている、ということも起こります。こればかりはどうしようも無いので、どうしても見たい試合があれば根気強く進行しているスタッフの近くで待機しましょう。

 また、配信台にはならなかった試合でも個人的に動画に残しておきたいこともあるかと思います。

 これも大会によるかもしれませんが、会場内での動画の撮影、個人配信自体は禁止されていません。もし撮りたい試合があれば選手両名の許可を得る不必要に周囲の方の顔を映さない等配慮すれば撮影しても構わないと思われます。(大会毎にこれらを制限するルールが設定されていればそれに従ってください。)

 

  • 選手との交流

 観戦する上でのマナーの部分でも触れましたが、話しかけるタイミングこそ難しいものの、憧れの選手と直接交流できるのはファンとしては嬉しいものですよね。もしその選手のメンバーシップ窓に加入されている方でしたら、ご本人に挨拶したい旨を伝えておけば当日話しかけやすいかと思います。

 選手への差し入れに関しては、やはりご本人に喜んでもらえるものが1番ですが一般的なところで言うと生もの(ケーキなどの常温保存できないもの)は避けた方が良いです。選手がすぐに食べられるとは限りません。また、冷蔵庫も会場には無いので保存できません。

 また、遠征で参加している選手であれば、重いものや大きいものも持ち帰るのが大変かもしれませんね。

 ちなみに選手それぞれ貰っているものを見ていると個性が出ていて結構面白いんです。定番はお菓子が多いですが、エナジードリンクだったり、お酒とおつまみのセットだったり、パスタソースだったり…。それぞれの選手の好みや状況に合わせて差し入れを選ぶのもまた、ファンの楽しみ方の一つです。

   

まとめ

 如何でしたでしょうか。この記事を読んで、これから初めてオフ大会に参加する予定の方、いつかオフ大会に行ってみたい方に少しでも参考になれば幸いです。

 競技が盛り上がるには選手だけでなくそれを応援する観客も重要な存在だと思います。これからもこのゲームに興味を持つ人が増え、界隈が発展していくよう願います。

 長くなりましたが最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 これからオフ大会に行かれる方は是非楽しんで、現地で一緒に盛り上がりましょう!

 

 

イラストはかにミソ様(かにミソ (@Kanimiso_snake) | Twitter)

写真はだりもこ様(Darimoko/だりもこ📸 (@darimoko) | TwitterUmeburaSP7 - Darimoko)のものを使用させていただきました。